痛み

キャメルポーズ(らくだのポーズ)などの後屈は、 やり方によっては、腰や首に負担がかかり、怪我しかねない多いポーズです。 一般的に後屈のポーズをとるときは、背後、というのは目や鼻などの 感覚器がないこともあり、誰でも怖いと思うため、どうしても少し体を 緊張させてやってしまうことが多いものです。 そういう私も、実は私も、マツヤアーサナをとるときのアジャストで怪我をし、 頸椎ヘルニアになってしまい、長いこと後屈が大嫌いでした。 しかし今は、ATヨのやり方に、体の考え方と使い方を変え、 怪我する前よりさらに心地よく、後屈できるようになりました! では、どんな風に考えることで心地よく痛みなくできるか、これから 何回かのシリーズで説明したいと思います。 1.「首を守ろう」は役に立たない まずはあまり役に立たないことから説明しておきます。 らくだのポーズのような後屈系のポーズでしばしば耳にするのが 「首を守って後屈する」などの「首」に関するインストラクションです。 多くは、「守る」「ガクッと倒さない」 などやってはいけないことのインストラクションが多いようです。 しかし多くの方にとって、「首」のイメージはあいまいです。 実際の解剖学的な構造と誤ったイメージを持っていることが多いものです。 例えば「首はどの辺りから始まりますか?」と生徒さんに聞くと、 多くの人は、顎の下のラインあたりから、鎖骨のあたりまでを首と大半の方が 指します。 ところが実際には頚椎は耳のラインのあたりから始まります。 つまり、多くの人が、本当の後屈の動きのピボットポイントを 実際より低くイメージして後屈しているのです! さらに、その首(頚椎)は、単独で存在するのではなく 脊椎全体と連動して動きます。 長さも頭の下あたりから、尾骨まで長さがかなりあります。 せっかくある長くて太い脊椎を、「首」という部分で縊って、 守りながら動こうとすることが、脊椎全体に本来は分散してかかる 重力を首だけに集中させてしまい、 首や腰を痛める結果になるのです。 首で やってはいけないこと、守るインストラクションより、 体と脊椎全体をどう動かしたらいいか?を指示してあげると、 安全な後屈ができるのです。 例えば「頭頂から脊椎全体で動く」「あしや股関節も使って」 などのインストラクションの方が、 土台も安定し、首だけに負担はかからなくなります。 できるだけ、脊椎全体を使うようにヨガしましょう! 腰痛になったり頚椎を痛めない、後屈のやりかたについては、引き続き書いていきますので楽しみにしていてくださいね。 銀座ATヨガ体験day ~安全で痛みのないヨガと身体を手に入れるために~ 痛みのないアーサナを手に入れる ~アレクサンダー・テクニークヨガ(ATヨガ)~体験はこちら ...